【5月29日 AFP】米北部ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis)で、黒人男性のジョージ・フロイド(George Floyd)さん(46)が警察に身柄を拘束された際に死亡したことを受けて、同市では27日夜、前日に続き2晩連続となる怒りの抗議デモが行われた。一部地域では暴動が発生し、1人が死亡した。

 デモ隊は27日夜から翌朝にかけて警察と衝突。店で略奪行為に及んだほか、店舗や建設現場に火を放った。警察は被害を抑えようと催涙弾やゴム弾で応じた。火災は28日も続き、消火活動が行われた。

 フロイドさんのように警察から不当な扱いを受けて黒人が亡くなる事例が再び起きたことへの怒りから、ミネアポリス市では29日も抗議デモが計画されており、報道によると同市当局は治安維持のため、州兵の出動と、隣接するセントポール(St. Paul)の警察の協力を要請した。

 報道によると、最も激しい暴動が発生した地区で1人が死亡した。警察は、店主の発砲で撃たれて亡くなった可能性があるとして調査を進めている。

 抗議デモはフロイドさんの拘束と死亡に関与したとされる4人の白人警官のうちの1人の自宅前でも発生。同州ヘネピン(Hennepin)郡にあるマイク・フリーマン(Mike Freeman)検事の自宅前にも、警官4人の起訴を求めるデモ参加者が集まった。(c)AFP/Joy Powell