【5月31日 CNS】採取を完了すると、綿棒を4℃ー8℃の恒温サンプル搬送箱に入れ、核酸検査室まで搬送する。検査員は遺伝子増幅技術(PCR)により、患者の体がウイルスに感染しているか測定でき、その精度はナノメーターレベルに達する。記者は25日、武漢市(Wuhan)にある新型コロナウイルス核酸検査室を訪れ、サンプル採取後の検査プロセスを見学した。

■PCR検査室に「3つのエリアと2種の通路」を設定

 武漢科学技術大学(Wuhan University of Science and Technology)武昌医院では、PCR検査室に入る前に防護装備を着用し、クリーンエリアから緩衝エリアを経て検査室に入る。

 同院検査科の曽樹林(Zeng Shulin)副主任によると、「PCR検査室は遺伝子増幅検査室とも言われる。PCR技術は一種の分子生物学の技術で、特定のDNAあるいはRNAの一部の増幅に用いられ、生物体外の特殊なDNAを複製する。新型コロナウイルスのRNAを複製し、一定数に達すると検測可能になる」という。

 同検査室は、国の衛生部が認めた第1陣の遺伝子増幅検査室で、厳密に3つのエリアと2種の通路に分かれている。3つのエリアとは、試剤準備エリア、サンプル処理エリア、増幅および増幅物分析エリアを指し、2種の通路とは検査員の通路とサンプル専用通路だ。その目的は、検査室内の汚染の発生防止で、検査プロセスがより安全で規範的に運用できるように考えられている。

■検査機器は24時間連続稼働

 サンプル処理エリアでは、2人の検査員が一つ一つのサンプル採取管に番号を付け、その背後では、数台の機器が高速で動いていた。

 検査員は、1本のサンプル採取管から200マイクロリットルのサンプルを抽出し、核酸抽出試剤キットに入れ、続けて試剤キットを自動あるいは半自動式の核酸抽出器に入れると、機器は試剤キットから新型コロナウイルスの核酸を抽出できるという仕組みだ。

 30分後、検査員は試剤キットを核酸抽出器から取り出し、抽出した5マイクロリットルの核酸を加え遺伝子増幅を行う。増幅器は新型コロナウイルスの核酸を体外複製し、検測可能な数値に達するのには約2時間がかかる。「この遺伝子増幅のシステムは、検査体の体内に新型コロナウイルスがあるかどうか、その数量と複製可能か、を正確に検査することができる」と曾副主任は言う。

 武漢市の集中的核酸検査が始動後、市内の63か所の検査機構はフル稼働を行い、職員も3交代制で投入、機器も24時間連続運転している。武昌医院の1日あたりの検査数はそれ以前の3000人から1万人へと増加している。(c)CNS-長江日報/JCM/AFPBB News