【5月28日 AFP】米ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis)で、手錠をかけられた黒人男性ジョージ・フロイド(George Floyd)さん(46)が白人警官から首を膝で数分間押さえつけられて死亡した事件について、米プロバスケットボール(NBA)のレブロン・ジェームズ(LeBron James)ら同国のスポーツ選手がSNSで怒りの声を上げている。

 事件の様子を捉えた映像を受け、同国では抗議活動が起こっており、26日には警官4人が免職となった。

 ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)に所属するジェームズは、今回の事件を米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の元QBコリン・キャパニック(Colin Kaepernick)が行った膝つき抗議と対比させた。

 キャパニックは2016年、警察の暴力や人種差別に抗議するため国歌演奏中に膝をつき、リーグから追放されている。

 ジェームズは、白人警官がフロイドさんの首を膝で押さえつけている様子と、キャパニックがサイドラインで膝をついている姿を横並びにした写真をインスタグラム(Instagram)に投稿。写真の上に「これが理由だ」と書いたジェームズは、「ようやく分かったか!? それともまだ、ぼやけて見えるか?? #StayWoke(意識を持ち続けろ)」とキャプションを記した。

 スポーツ界の他の著名人では、NBAゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)のスティーブ・カー(Steve Kerr)ヘッドコーチ(HC)が「これは殺人だ。いまいましい」「本当に米国はどうなっているんだ?」とツイートした。

 またウォリアーズのステフェン・カリー(Stephen Curry)も、警察権力の手によってまたしても非武装のアフリカ系米国人が死に巻き込まれたことを嘆き、「ジョージには家族がいる。彼が死ぬのは理不尽だ」と語った。

 NFLでは、クリーブランド・ブラウンズ(Cleveland Browns)のWRオデル・ベッカム(Odell Beckham)が「正直おぞましい世界だ。まったく言葉もない」とツイート。

 ダラス・カウボーイズ(Dallas Cowboys)のLBデマーカス・ローレンス(DeMarcus Lawrence)も、「守ってくれるはずの人がわれわれ市民を殺しているのに、どうして安全だと感じられる? いつになれば米国のマイノリティーは米国民になれるんだ?」とツイッターでつづっている。 (c)AFP