【5月28日 AFP】イングランド・プレミアリーグは27日、接触を伴う練習の再開に全20クラブが合意したと発表し、6月からのシーズン再開に向けて大きな一歩を踏み出した。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によってプレミアリーグは3月から中断されており、首位リバプール(Liverpool FC)はリーグ優勝にあと2勝と迫っていた。

 前週には各クラブがソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)を守った少人数のグループ練習を再開させていた中で、このたび「練習再開プロトコル」の第2段階に移った。

 プレミアリーグは発表文の中で「リーグの株主は本日の投票で、接触を伴う練習への復帰を全会一致で決め、安全な状況になった際のプレミアリーグシーズンの再開に向けて新たな一歩を踏み出した」と記した。

「選手たちは必要のない密接な接触を最小限にしながら、今後は集団でのトレーニングが可能となり、タックルを行うこともできる」

 今回の決定は、クラブや選手、監督、政府の協議を経て下された。

 必要なリスク評価をすでに完了させたクラブは、早ければ28日にも新たなフェーズに進むとみられている。

 またプレミアリーグは同日、選手とスタッフを対象とした1008件の新型コロナウイルス検査で、4人の陽性反応者が出たと明かした。これまで同リーグでは計2752件の検査が行われたが、陽性反応を示したのはわずか12人となっており、来月の再開の期待が高まっている。(c)AFP/John WEAVER