【5月28日 Xinhua News】新型コロナウイルス感染症が流行する中、二次元バーコード技術によって中国のデジタル経済が成長の勢いを増していることが、業界分析報告で明らかになった。

 微信(ウィーチャット、WeChat)や騰訊(テンセント、Tencent)研究院、清華大学(Tsinghua University)中国経済社会データ研究センター(CDC)が合同で発表した報告書によると、今年第1四半期(1~3月)における二次元バーコードを使った商取引件数は、前年同期比25・9%増と急増した。

 二次元バーコード経済の急成長が、ビッグデータやモノのインターネット(IoT)、クラウドコンピューティング、第5世代移動通信システム(5G)、人工知能(AI)といった新たな社会基盤に対する市場の需要を刺激する可能性があることも、この報告書で明らかになっている。

 大規模チェーン企業がデジタルツールを使った取引方法を導入したことを受けて、今年2月のミニプログラムでの1日当たりの売上高は、昨年12月比で12倍に急増している。

 一方、テレワークやオンライン診療、オンライン教育といった産業分野の企業が、新型コロナの流行期に急速に発展したことを受けて、非接触型サービスへの需要が急増し、オンラインサービス業態のデジタル化がさらに加速した。(c)Xinhua News/AFPBB News