【5月26日 AFP】中国で、習近平(Xi Jinping)国家主席が汚職摘発を強化する中、昨年の汚職絡みの起訴件数が2倍近く増加したことが、同国の検事総長の報告で明らかになった。

 最高人民検察院(最高検)が国会に提出した年次報告書によると、昨年汚職絡みの犯罪で起訴された人の数は、前年比90%増の1万8585人に上った。

 地方や中央で役職に就いていた元共産党幹部が関与したのは、雲南(Yunnan)省の元省長、秦光栄(Qin Guangrong)被告の収賄事件をはじめ、16件あった。

 中国で起訴された場合、圧倒的多数が有罪判決を受ける。昨年では起訴された約130万件のうち、無罪となったのはわずか1388人だった。

 25日に公表された最高裁判所の活動報告書によると、昨年には汚職や不正行為、贈収賄をめぐる計2万5000件の訴訟が結審し、2万9000人が有罪判決を受けたという。

 習氏が国家主席に就任してから7年間、主要政策の一つに据えられてきた反腐敗運動で処罰された公務員は、これまでに100万人を超えている。(c)AFP