【5月26日 AFP】ドイツの格安航空会社(LCC)ユーロウィングス(Eurowings)の航空機がイタリア・サルデーニャ(Sardinia)島に向かっていたところ、着陸間際になって空港が閉鎖中と判明し、ドイツへ引き返す羽目に陥った。

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 ユーロウィングスの広報担当者はAFPに対して25日、独西部デュッセルドルフ(Duesseldorf)から地中海に浮かぶサルデーニャ島オルビア(Olbia)へ向かった、今シーズン初となる23日のフライトは、「目的地の空港に接近している最中に、航空管制から着陸不可能であると告げられた」と語った。

 航空機の航路追跡サイト「フライトレーダー24(Flightradar24)」の記録からは、着陸へ向かっていたエアバス(Airbus)A320型機が、5600フィート未満の高度までは降下しなかったことが分かる。

 同機はサルデーニャ島沿岸近くを複数回周回した後、旋回して2時間かけドイツへと戻った。

 イタリアでは首都ローマやフィレンツェ(Florence)にある主要空港を除き、すべての空港が早くても6月3日まで、実質閉鎖されるとしている。

 独ルフトハンザ航空(Lufthansa)の子会社であるユーロウィングスの広報担当者は、「フライトの関連情報をまとめる際に誤解があったことが、この間に判明した」と説明。また、「多くの欧州の空港の状況は非常に流動的」であり、「運用時間や閉鎖は急な通知により変更され、着陸規制も日々変わっている」と述べた。

 ユーロウィングスにとってわずかながらも救いだったのは、乗客に対してサルデーニャ島行きのフライトを再手配する義務があったものの、頓挫した今回のフライトには乗客が2人しかいなかったことだった。(c)AFP