【5月27日 AFP】ウクライナで、警察官が目撃者の女性(26)をレイプし暴行した容疑で逮捕されたことを受け、この警察官が所属する警察部隊全体が解散させられたことが分かった。当局が25日、発表した。

 国家捜査局(State Investigation Bureau)が初期情報を引用して明らかにしたところによると、首都キエフの南約80キロに位置するカハルルィーク(Kagarlyk)の警察署の警察官1人が先週末、「目撃者として呼ばれた女性を署内で虐待した」という。

 発表によると、23日の夜から24日にかけ、この警察官は「(女性に)ガスマスクを着用させ、手錠を掛け、職務用の銃で女性の頭上へ向けて発砲した」「その後、数回にわたり被害者をレイプした」という。

 またこれとは別に、複数の警察官がこの警察署内で、男性1人を暴行する事件も起きた。警察官らは男性をレイプすると脅し、ひざまずかせ、警棒で殴打し、ガスマスクを着けさせた。

 この暴行により、被害者の男性は複数の肋骨(ろっこつ)と鼻を骨折した。

 同国の国家警察が行った別の発表によると、カハルルィークの警察署の警察官2人が拘束され、国家警察長官が部隊を解散させることに決めたという。

 同国の活動家らは、今回カハルルィークで起きた事件について、政府が西側諸国から支援を受けたにもかかわらず、警察の改革に失敗したということを浮き彫りにしていると評している。(c)AFP