【5月27日 Xinhua News】中国国家衛生健康委員会弁公庁はこのほど、「予約診療制度をさらに整備し、スマートホスピタル建設を強化することに関する通知」を出し、パソコンやスマートフォンを介した「オンライン診療」と、これらの診療を行う「インターネット病院」の健全かつ速やかで質の高い発展を推進する方針を明確に示した。

 中国でオンライン診療は、医療機関が自らの機関に登録する医療従事者を使用し、インターネット技術を用いて、一部の一般的疾患や慢性病の再診とホームドクター(かかりつけ医)の契約サービスを患者に直接提供することを指す。今回の「通知」は各病院に対し、一部の一般的疾患と慢性病の再診をオンラインで行い、民間企業と提携して医薬品の配送サービスを提供するよう求めた。これにより一部患者は今後、インターネットで再診を受けたり、医薬品を入手したりできることになる。

 一部の病院は「通知」に基づき既に対応を始めている。北京市の有名総合病院、北京協和医院は21日、心臓内科と内分泌科でオンライン診療サービスを開始し、最初の患者を診療した。同院は国家衛生健康委員会の「オンライン診療管理規則(試行)」に従い、公式アプリを通じて予約を受ける患者を同院で半年以内に診療を受けたことのある再診患者に限定している。今後は状況を見て診療範囲を各診療科へ拡大していくという。

 オンライン診療システムは再診患者の主な診療過程をカバーしており、院内カルテの閲覧や遠隔診療、検査指示書や処方箋の発行、電子カルテの作成などの機能を備えている。

 医薬品の処方については、医師の処方の後に薬剤師が即座に処方箋を確認することで、医薬品の安全な服用を確保している。同院では医薬品の宅配配送の実施も予定しており、患者は家に居ながらすべての診療サービスを受けられるようになる。(c)Xinhua News/AFPBB News