【5月26日 AFP】新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)でフランス・リーグ1が先月打ち切られたことについて、オリンピック・リヨン(Olympique Lyon)は決定を不服として国務院(最高行政裁判所)に上訴する意向であると、25日に同クラブの情報筋がAFPに明かした。

 公衆衛生の危機で仏政府が8月までにシーズンが再開される可能性を除外したことを受けて、同国プロサッカーリーグ連盟(LFP)は先月30日にシーズンの早期終了を決定したが、リヨンはこれに反発の姿勢を示していた。

 リヨンのジャン・ミシェル・オラス(Jean-Michel Aulas)会長はこの日、同国首相とスポーツ相に書簡を送り、政府が来週にもロックダウン(都市封鎖)の措置をさらに緩和するとみられている中で、決定を見直すように促したという。

「6月2日はフランスサッカーに関する間違いを正す上でも最適な日と考えられないだろうか。そうするために、あらゆる場所で行われている感染対策を駆使しながら、段階的にトレーニングを再開し、7月か8月中に2019-20シーズンを再開するのはどうか?」

 今季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)でベスト16に生き残っているリヨンは、国内リーグが中断した時点で7位にとどまり、来季の欧州カップ戦の出場権を逃してしまった。

 パリ行政裁判所は先日、シーズン打ち切りに関するリヨンの異議申し立てを棄却。2部降格が決定したアミアン(Amiens SC)も前週、同じく訴えを退けられており、国務院へ上訴する意向を示した。(c)AFP