【5月26日 AFP】ドイツサッカー連盟(DFB)の財務担当者であるステファン・オスナブリュッゲ(Stephan Osnabruegge)氏は25日、新型コロナウイルスによる危機は、連盟の存続を「脅かす可能性がある」かもしれないと警告した。

 DFBのバーチャル臨時総会に出席したオスナブリュッゲ氏は、「DFBはここ最近で最も深刻な経済的危機に直面している」とコメントした。

 今年の収入が予定よりも9650万ユーロ(約113億円)少なくなり、7700万ユーロ(約90億円)の損失になることが予想されるDFBにとって、最悪のシナリオを免れるには「大幅な削減」が必要になると、オスナブリュッゲ氏は明かした。

 損失のうち1380万ユーロ(約16億円)を除いてはDFBの予備費で賄われる見通しだが、自己資本があるため破産は避けられるとみられている。

 DFBは一時帰休を避けることに意欲的だが、5月1日からは労働時間を減らされている職員もいる。また、計画されていた賃金の引き上げは延期となり、DFBの首脳陣も10パーセントから30パーセントの減給に合意している。

 2019年のデータによれば、国内最大のスポーツ統括団体であるDFBには710万人の会員と、2万4544クラブから計14万9735チームが登録されている。

 ブンデスリーガ1部と2部は16日に再開されたが、新型コロナウイルスの影響で下部リーグは3月から中断されたままとなっている。(c)AFP