【5月26日 AFP】モンゴルのウフナー・フレルスフ(Uhnaa Khurelsukh)首相は25日、新型コロナウイルスのワクチンが見つかるまで感染防止を目的とした厳しい規制を維持すると述べ、この先何か月もロックダウン(都市封鎖)が続く見通しを示した。

 ロシアと中国に挟まれたモンゴルは、新型コロナウイルスの世界的な大流行の初期段階で国境を封鎖した国の一つだった。

 大学や学校、幼稚園は9月まで閉鎖となっており、会議や公共の場での抗議活動は禁止されている。12歳未満の子どもは商業施設やレストランに行くことができず、人々はマスクの着用が義務付けられている。

 フレルスフ首相は議会で報道陣に対し、ワクチンが入手可能となるまで規制を継続すると発表。継続される措置の詳細には触れず、国境の再開時期は未定だと述べた。

 一方で、議会選挙は予定通り6月24日に実施する予定だという。

 モンゴルでこれまで確認された新型コロナウイルス感染者数は140人で、そのほとんどがロシアから持ち込まれたものだった。帰国者は入国後3週間、厳しい隔離下に置かれた。

 政府は国外にいるモンゴル人を帰還させるために航空機を手配しているが、現在も大勢が外国で身動きが取れずにいる。

 帰国は妊娠中の女性や高齢者、保護者同伴の子ども、深刻な健康問題を抱える人ら、一部の人々に限定的に許可されており、当局は外国に残るすべての人に対応することはできないとしている。(c)AFP