■新型コロナが結婚式シーズン直撃

 新型コロナウイルスの感染拡大と国を挙げてのロックダウンは、インドの結婚式シーズンを直撃した。

 北西部ラジャスタン(Rajasthan)州だけで、4月26日の祭りアクシャヤ・トリティヤ(Akshaya Tritiya)に合わせて予定されていた約2万3000件の結婚式がキャンセルとなった。


 国際会計事務所KPMGによると、人口13億人を擁するインドの結婚式は年間1000万件以上、ブライダル業界の市場規模は400億~500億米ドル(約4兆3100億~5兆3800億円)と推定されている。

 ブライダル業界は他の業界同様、新型コロナウイルスによって打撃を受けており、ウエディングプランナー、ケータリング業者、空間プランナーなどの損失が大きい。

 ダングさんとナラングさんを結び付けたオンライン結婚相談サービス「Shaadi.com」のマーケティング・ディレクター、アディシュ・ザベリ(Adhish Zaveri)氏は、それならオンライン結婚式の旗振り役になればいいのではと思ったと話す。

 ザベリ氏は、感染拡大の収束が見えない状況で、かなり安価に済ませることのできるオンライン結婚式は、カップルにとって選択肢の一つになり得ると話す。

 オンライン結婚式にかかる費用は10万ルピ―(約14万円)以下で、さらに12件の結婚式が計画されているという。

 結婚式用に、プロのヘアメークやサリーの着付けなどの手配も可能だ。また、参加者にはログインに必要なパスワードが送信されるため、招かれざる客の乱入もないという。

 映像前半はダングさんとナラングさんのオンライン結婚式、オンライン結婚相談サービス「Shaadi.com」が4月撮影・提供。後半は二人へのインタビュー、5月5日撮影。(c)AFP/Abhaya SRIVASTAVA