【5月27日 AFP】新型コロナウイルスによるロックダウン(都市封鎖)が続く中、新郎スシェン・ダング(Sushen Dang)さん(26)と新婦キールティ・ナラング(Keerti Narang)さんは、遠く離れていながらも、何千もの招待客に見守られながら結婚の誓いを立てた。

 インドでは何日も続く豪華な結婚式が有名だ。しかし、ロックダウンにより集会が制限されていることから、ダングさんとナラングさんのように結婚式をオンラインに変更するカップルが増えている。

 カナダ・トロント在住のデータ・アナリスト、ダングさんは、オンライン結婚式当日の4月19日、AFPに「こんなに盛大に祝福してもらえるとは想像していなかった」と語った。「アプリを通じて100人もの招待客が参加してくれた。フェイスブック(Facebook)でのライブ配信では、さらに1万6000人が見てくれた」

 伝統衣装のシェルワーニー・クルタに身を包んだダングさんは、アラビア海(Arabian Sea)沿岸のムンバイからログイン。一方、赤い花嫁衣装を着たナラングさんは北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州バレーリー(Bareilly)から参加した。

 結婚式を取り仕切る司祭は中部チャッティスガル(Chhattisgarh)州の州都ライプール(Raipur)の自宅から、招待客はデリー(Delhi)やグルガオン(Gurgaon)、南部のIT都市ベンガルール(Bengaluru、旧称バンガロール)から、それぞれログインした。

 途中、年配の参加者が誤ってミュートを解除してしまったり、ペットの写真が映り込む「フォトボム」が起こったりといったちょっとしたハプニングもあった。

 しかし、熱気が弱まることはなく、式は新郎新婦のいとこによるにぎやかなボリウッド(Bollywood)風ダンスで締めくくられた。

 フェイスブックに投稿された結婚式の動画は、これまでに約26万回視聴されている。