【5月26日 AFP】イングランド・プレミアリーグの各クラブは、来月の再開に向けて一歩前進しようとする中、接触を伴う練習の再開に関する提案についての投票を27日に行うとみられる。

 24日に発表された英国政府の新たなガイドラインでは、公式戦が再開されるのを前に、選手が試合に向けてコンディションを上げられるよう、タックルなどの「密接な接触」を伴う練習が許可された。

 英政府は「選手2、3人の小規模『クラスター』であれば、この種の練習は再開される。その後は4人から12人の大規模集団に移り、最終的には全体でのチーム練習になる」と勧告した。

 プレミアリーグの各クラブは前週、ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)を取った小集団での練習を再開。投票が行われるのを前に、選手と監督は26日の会議で意見を求められるとみられている。

 プレミアリーグではこれまでに、選手とスタッフを対象にした新型コロナウイルスの検査を2回に分けて実施しており、計1744件の検査で陽性反応を示したのは8人と少なく、6月のプレミアリーグ再開の期待が高まった。25日から26日にかけて行われる3回目の検査結果は、27日に判明する。

 接触を伴う練習が再開になった際に陽性反応者が出た場合の対応策も、今後の議題に一つになるという。

 プレミアリーグのリチャード・マスターズ(Richard Masters)最高経営責任者(CEO)は前週、6月12日に設定された再開日について「足場」と述べていた。

 選手や監督は、これほど長い中断期間の後にけがの続発を軽減させるには、少なくとも6月末までは準備期間が必要だと主張している。(c)AFP/Kieran CANNING