【5月26日 AFP】新型コロナウイルスの影響でプロテニス界が活動停止状態となっている中、男子世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が来月バルカン半島で開催するアドリア・ツアー(Adria Tour)に、また一人世界のトップ選手として同7位のアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)が参戦することになった。

 ジョコビッチは25日、セルビアの首都ベオグラードで開かれた会見で、「本日は素晴らしいニュースをお知らせしたい。サーシャ(Sascha)ことアレクサンダー・ズベレフがベオグラードにやって来る」と公表した。

 大会は6月13日から7月5日にかけて、セルビア、クロアチア、モンテネグロ、ボスニア・ヘルツェゴビナのクレーコートで開催される。その最初の舞台として6月13日と14日に試合が行われるベオグラードでは、ズベレフのほかに世界3位のドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)と同19位のグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)もプレーすることになっている。

 ジョコビッチは「世界トップクラスのスター選手3人だ。彼らには心から感謝している」とコメント。観客を入れるかについてはまだ定まっておらず、「6月13日までにいくつかの制限が変更されることを願っている。そうなれば、観客も入れられるようになるかもしれない」とすると、「もちろん、これについてはまだ不透明だ。新型コロナウイルスによるこの状況に関連した他の多くの出来事と同じようにね」と語った。

 スペイン・マルベーリャ(Marbella)の自宅で家族とともに外出を自粛しながらトレーニングを行っていたと明かしたジョコビッチは、現在の調子について聞かれると、「テニスコートが備わっていたから、毎日練習することができた」と明かした。

 前週ジョコビッチが33歳の誕生日に発表したこの大会の収益金は、さまざまな慈善活動に寄付されることになっている。(c)AFP