【5月26日 Xinhua News】中国河南省(Henan)の三門峡市(Sanmenxia)文物考古研究所の考古学者がこのほど、同市内の発掘現場で、首を曲げたハクチョウの頭部をかたどった青銅製のつぼを発見した。「鵝首曲頚青銅壺(がしゅけいじんせいどうこ)」と名付けられたつぼの中には、成分不明の液体が3千ミリリットル以上入っていたという。

 同研究所の関係責任者の祝暁東(Zhu Xiaodong)氏によると、青銅壺は同市開発区後川棚戸区(バラック地区)の再開発工事に伴い実施した発掘調査で見つかった古墓から出土した。墓葬の形式から秦王朝末期から漢王朝初期のものと思われ、被葬者は爵位を持つ下級官吏とみられている。墓からは青銅壺以外にも銅鍪(どうぼう、煮沸器)や銅盆(どうぼん)、鉄剣、玉剣具なども出土した。

 つぼの中の液体は黄褐色で多くの不純物が沈殿していた。具体的な成分については現在検査が行われている。 (c)Xinhua News/AFPBB News