【5月25日 AFP】イスラエルで24日、収賄や不正、背任の罪で今年1月に起訴されたベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相(70)の初公判が行われ、首相本人が出廷した。

 1年以上続いた政治的混乱の末に統一政府を樹立したばかりのネタニヤフ氏は、首相在任中に刑事裁判にかけられる同国初の首相となった。

 ネタニヤフ氏はエルサレム地方裁判所に入廷する前、同氏の右派与党「リクード(Likud)」の閣僚を両脇に従え、国民に向けてフェイスブック(Facebook)のライブ配信で演説した。

 その中でネタニヤフ氏は「私はここに背筋を伸ばし、頭を高く掲げて立っている」と発言。事件について「でっち上げで、ばかげている」と断じた。

 同国史上、首相在任期間が最長のネタニヤフ氏は、自分は魔女狩りの犠牲者になっていると主張。「右派の強力な首相の私を倒すためならどんなこともあり得る」と述べ、事件は自分を首相の座から引きずり降ろすため仕組まれたものだという考えを示した。

 この「イスラエル国家対ベンヤミン・ネタニヤフ裁判」は、何年も続くことはないかもしれないが、終わるまで何か月もかかるとみられている。(c)AFP/Jonah Mandel and Guillaume Lavallee