【5月25日 AFP】アフガニスタンのアシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領は24日、同国の旧支配勢力タリバン(Taliban)の捕虜最大2000人の解放に向けた手続きを開始した。タリバンがイスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」明けの24日から始まった祝祭「イード・アル・フィトル(Eid al-Fitr)」の3日間停戦すると発表し、予想外のこの提案に善意を示した。

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 ガニ氏はまた、アフガン政府は祝祭中の停戦というタリバンの申し出を受け入れ、タリバンとの和平協議に入る準備があるとも述べた。

 ガニ氏のセディク・サディキ(Sediq Sediqqi)報道官はツイッター(Twitter)への投稿で、捕虜を解放する決定は「善意の意思表示」であり、「和平プロセスの成功を確実にするため」に下されたと説明した。これに先立ちガニ氏は同日、タリバン捕虜解放の手続きを加速させると発表していた。

 2月に署名された米国とタリバンとの合意には、アフガン政府がタリバンの捕虜最大5000人を解放し、タリバン側はアフガン治安部隊約1000人を解放すると定められていた。捕虜交換は、長らく待ち望まれている政府とタリバンの和平交渉に先立つ信頼醸成の動きとみられている。(c)AFP/Mushtaq MOJADDIDI