【5月25日 Xinhua News】中国電子商取引(EC)大手アリババグループ(Alibaba Group)傘下の通販サイト、天猫(Tモール、Tmall)が催すネット通販イベント「6・18セール」を前に、物流大手の菜鳥網絡科技(菜鳥網絡、CAINIAO)はこのほど、「6・18セール」に対応するための準備がすでに整ったと発表。消費者により迅速な物流体験を与えるとともに、国内の中小企業、越境中小企業、産業集積地の工場および農村部のユーザーに特別なソリューションをもたらすという。

 菜鳥網絡の関連責任者は、今年の「6・18セール」期間に物流基幹ネットワークの優位性を生かし、Tモールで出店する企業に48時間以内の配達サービスを提供すると述べた。具体的に、売れ行き好調と予想される商品を事前に全国各地の「丹鳥配送站」や「菜鳥驛站」などの配送拠点に運び、社区(コミュニティー)で仕分けを行うなどの措置により、最速で1時間、半数以上を半日以内、80%以上を当日中に届けるようにする。

 同社のサプライチェーンを通じて全国145カ所に分布する産業集積地に接続し、工場4万5千社を消費者と直接に結びつけ、生産者と消費者のビジネスチャンスを拡大させる一方、通達快逓と連携して農村地帯の物流網を構築し、集落3万カ所の農産物の都市への輸送を支援する。国際市場について、「6・18セール」期間、チャーター機100便以上、「中欧班列」(中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車)20本以上を手配し、対外貿易の活性化を促進する方針を示した。

 菜鳥網絡のデジタル・スマート技術が、商品準備から、在庫、仕分け、配送ルート計画まで、「6・18セール」の各段階で効果的に役割を果たす。同社の無人配送車はすでに上海市、天津市(Tianjin)、浙江省(Zhejiang)、四川省(Sichuan)などの大学構内や住宅団地に使用されており、顧客のセルフサービス予約により、小包を「菜鳥驛站」から住民の庭先まで配送することができる。(c)Xinhua News/AFPBB News