【5月24日 AFP】オーストラリアラグビー協会(Rugby Australia)は23日、同国代表LOイザック・ロッダ(Izack Rodda)らスーパーラグビー(Super Rugby)に参戦するレッズ(Queensland Reds)の3選手が新型コロナウイルスの影響による給与削減を拒否したとして、契約を解除したことを発表した。

 ロッダに加え、アイザック・ルーカス(Isaac Lucas)とハリー・ホッキングス(Harry Hockings)の若手2選手は、給与に関する争いをめぐり謹慎処分を科されたことを受け、前日に自らレッズとの契約終了を求めていた。

 協会のロブ・クラーク(Rob Clarke)暫定最高経営責任者(CEO)は、「オーストラリアラグビー協会とレッズは、3選手の契約を解除することに決めた。この決定はただちに有効となる」と発表した。

 同性愛者に差別的な発言をしたスター選手のイズラエル・フォラウ(Israel Folau)との和解に数百万豪ドルを支払うなどし、財政面で苦しんでいた協会の状況は新型ウイルスの感染拡大に伴い悪化している。

 ラグビー界が中断する中、協会は経費カットのためスタッフの75パーセントを一時解雇し、国内のプロ選手189人は半年間にわたる給与の最大6割削減を受け入れている。協会と契約を結んでいる選手で給与カットを拒んだのは、今回の3人だけだった。

 ワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)で25キャップを記録しているロッダは昨年11月、協会とレッズとの契約を次のW杯(Rugby World Cup)まで4年更新していた。ルーカスとレッズの契約は2023年まで、ホッキングスの契約は今年までとなっていた。(c)AFP