【5月24日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ2部でプレーするディミトリー・ナザロフ(Dimitrij Nazarov)が、22日の試合で、新型コロナウイルスへの感染防止手順を無視してチームマネジャーに抱きついた理由について、「僕らの命を救ってくれた」からだと明かした。

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 2部のFCエルツゲビルゲ・アウエ(Erzgebirge Aue)でプレーするナザロフは、ニュルンベルク(1. FC Nuremberg)とのアウェーゲームで先制点を決めた後、マネジャーのトーマス・ローマイク(Thomas Romeyke)氏に抱きついた。

 しかしそれは、試合会場へ向かう途中の自動車道でチームバスが交通事故に巻き込まれた際、運転手でもあったローマイク氏が窮地を救ってくれたからだという。飛んできた事故車の破片がバスにぶつかる中で、同氏は冷静さを保ち、落ち着いてブレーキを踏んだ。おかげで選手にけがはなかったが、事故に遭った別の車では、運転手と同乗者1人が重傷で病院へ運び込まれた。

 ナザロフは国内放送局のMDRに対して、「リーグ機構(DFL)が目をつぶってくれることを願うよ。良くない行為なのは分かっているが、彼らが人間らしさを示してくれることを祈っている」と話し、バスのハンドルを握っていたマネジャーの素早い判断に感謝した。

「彼が僕らの命を救ってくれたんだ。あの素早い対応がなかったら、いったいどうなっていたか。だからゴールを決めた後、マネジャーのところへ行って喜んだんだ」

 ブンデスリーガの1部と2部は前週、2か月ぶりにリーグ戦を再開させたが、DFLは感染防止に向けた厳格な指針を定め、ゴールを決めた後もチームメートらとの接触は避けるよう促している。しかし同時に、指針に従わなかった場合でも処分を科すことはないと話している。(c)AFP