【5月24日 People’s Daily】ある村の運命をキクラゲが変えた。

 中国西北部陝西省(Shaanxi)柞水県(Zhashui)金米村(Jinmi)が貧困から脱するには、「小さなキクラゲを大きな産業にする」ことと、eコマースプラットフォームの助けが欠かせなかった。以前、習近平(Xi Jinping)総書記が陝西省を視察した際に強調したのは、eコマースを利用すれば民衆が貧困から脱出できるだけでなく、村々の振興を推し進めることも大いに可能だということだった。インターネットは、山中に眠る物産と巨大な消費市場を結びつけることができる。eコマースで、柞水県にも大きな変化があった。2019年、柞水県の農産物のオンラインでの売り上げが1600万元(約2億4000万円)あまりになり、同期比で122%も増加し、質の良いキクラゲは貧困から脱出する主力商品となった。しかし、農産物をオンラインで売るまでの過程はそう簡単なものではなかった。

 eコマースで農家を助けるためには、基礎設備が完備されるのが前提である。柞水県ではすでに全ての町にeコマースサービス拠点を置き、物流体系を整え、県の仕分けセンターも造営した。交通・物流・情報の通り道が完備されていなければ、オンラインの交易と貨物の配送はできない。今年、中央の出した文書の中でも、地方の村に物流サービスのネットワークを広げ、eコマースサービス拠点の設置を強化し、農村とeコマースを繋ぐハード面の基礎を固め、農家がインターネットに触れ、産業を集積して委託する場を提供すべきだと提唱された。

 農村におけるeコマースの発展は、商品の質が鍵を握っている。柞水県のキクラゲの例では、コストを下げつつ類似商品の中で抜きん出る方法、商品の付加価値を発掘する方法がずっと難題であった。近年、柞水県はトップの農業栽培企業とその生産ラインを誘致し、研究機関と提携して高品質な菌種を育成し、管理の水準を上げ、同時にキクラゲコーヒー・キクラゲ善玉菌などの新商品を開発し、より多くの消費者を獲得した。eコマースの業態のために村の産業形態自体が変化し、商品の質の向上や産業の安定、農村の経済的発展を実現しようとしている。

 目下、データは新しい農資、携帯電話は新しい農具、ライブ通販は新しい農家の仕事といわれ、これによって、農業は全く新しいものになり、農民たちも生まれ変わる。eコマースへの専業化とデータ農業には人材の支えが不可欠であり、人材の招致を通して多くの技術・経営人材が村に引き入れられること、人材の育成を通して村民がデータ経済の基礎技能を身につけることが肝要である。

 防疫期間中、インターネット上の取引によって大量の消費需要が凝集し、農村におけるeコマースのポテンシャルはさらに掘り進められた。生産サイドでもインターネットを駆使したさまざまな試みが行われ、また各プラットフォームでは支援の動きがあった。農産物の売り上げは大幅に上昇し、eコマースがステップアップする機会となった。山の幸が財に変わり、さらに多くの農家が小産業を大きな市場につなげることができ、データ経済がより農業を発展させることが期待される。(c)People's Daily/AFPBB News