【5月24日 People’s Daily】新型コロナウイルスを防疫するなか、中国国内で、携帯電話の通信アプリ「微信(ウィーチャット、WeChat)」を活用した裁判所が活躍している。民衆にオンラインでの立件・リモートでの尋問・オンラインでの調停協議へのサインなどの各種訴訟業務を提供し、ユーザー数や活用度などが大幅に伸びた。今年の3月31日までに、移動ウィーチャット裁判所実名ユーザー数は139万人余りに及び、累計アクセス数は2億7000万回を超えた。

 最高裁判所の情報センターの許建峰(Xu Jianfeng)主任によると、感染拡大防止上の要求から、全国の裁判所から移動ウィーチャット裁判所プラットフォームに委託があり、防疫期間中も人々の訴訟活動への参与を保証したという。また、最高人民法院と全国32の高等裁判所はオンラインおよびアプリで、管轄地域を超えて全国で立件ができるようにしたという。今年3月、移動ウィーチャット裁判所の新規ユーザーは39万人増え、先月との比較で86.78%増となった。アクセス人数は約208万人で、先月比53.68%増だという。立件における使用状況から見ると、今年3月の移動ウィーチャット裁判所におけるオンライン立件申請は43万7000件であり、先月比287%増加となった。全国32の高等裁判所は移動ウィーチャット裁判所を用いた全国均一なオンライン立件を実現し、顔認証・身分証明書と免許証の比較対象・実名と携帯番号のひも付けなどの方式を用いてオンラインでの本人確認や身分認証を行い、訴訟関係者の身分の真実性を担保している。

 データによると、防疫期間中、全国の裁判所が移動ウィーチャット裁判所を使用して管轄区域をまたいだ立件をする例が増えており、案件の処理効率も上昇している。今年3月31日までに、全国の裁判所が管轄区域をまたいで立件した件数は3万4000件余りである。移動ウィーチャット裁判所のその他のオンライン訴訟サービス機能も運用のレベルが大幅に上がっている。このプラットフォームが登場して以来、全国の裁判所が移動ウィーチャット裁判所を利用してやりとりした文書は累計453万3800にのぼり、1億元(約15億円)余りの経費を節約した。

 許建峰氏の紹介によれば、そのアプリの機能拡張に伴い、移動ウィーチャット裁判所は人々の利便性と訴訟業務の効率を大いに上げるという。最高人民法院はさらにカバー範囲・システムの内容とその基準・管理の強化などを推し進め、さらに立体的な機能を建設し、訴訟における窓口一括サービス機能を強化し、当事者にさらに迅速で効率的な訴訟サービスを提供しようとしている。(c)People's Daily/AFPBB News