【5月26日 CNS】中国・広東省(Guangdong)林業局は13日、湛江市(Zhanjiang)愛鳥協会と中山大学(Sun Yat-sen University)生命科学部の研究チームが湛江市内の島で国家二級重点保護野生動物のカラシラサギを撮影したと発表した。湛江市でこの珍しい水鳥の姿を映像に収めたのは初めてだという。

 カラシラサギはペリカン目サギ科コサギ属に分類される水鳥で、国際自然保護連合(IUCN)が絶滅危惧種に指定している。世界で約3000羽が生息し、このうち約1000羽が中国に生息。主に中国の南東部沿岸に分布しているが、その数が非常に少ないため、発見されるのはまれだ。

 湛江市愛鳥協会の担当者は「これまで衛星追跡器を取り付けたカラシラサギが湛江市内を通過したことは確認されているが、明確な目撃記録はなかった」と話す。今回、カラシラサギが発見された島にはマングローブや広い砂浜、魚が生息する池、小さな森などの自然環境が保全され、人の往来が少ないため、環境に敏感なカラシラサギが生息地に選んだとみられる。

 広東省生物資源応用研究所の張強(Zhang Qiang)副所長によると、カラシラサギは沿岸周辺の島や河川、湖、水田、沼地に生息し、主に小魚を食べるほか、エビ、カニ、オタマジャクシ、水生昆虫なども食べる。「その長い首やくちばしを生かし、水中で捕食する能力が高い」という。毎年5~7月の繁殖期間中、カラシラサギのカップルは人気の無い海岸の島で巣を作り、産卵する。

 広東省は近年、湿地の保護や再生の取り組みを強化しており、沿岸の湿地で多くの珍しい生物を発見している。これまでに汕頭市(Shantou)、汕尾市(Shanwei)、​​江門市(Jiangmen)、陽西県(Yangxi)、深セン市(Shenzhen)などでカラシラサギの姿が確認されている。(c)CNS/JCM/AFPBB News