【5月25日 CNS】新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、中国・武漢市(Wuhan)のホテル業界は大きな打撃を受けている。一部ホテルは先日、考え方を改め、積極的に自らを救う方向に歩み出した。

 武漢市のとある五つ星のホテルの外で19日、朝食の露店が設置され、ホテルのマネジャーやコックが情熱的に接客していた。メニューは10種以上あり、熱乾麺(ゴマ麺)、牛肉ビーフン、シューマイ、あわがゆ、肉まんなどだ。

 仕事場が近くにある周さんによると「この露店で食事するようになってからもう半月以上がたつが、熱乾麺が6元(約90円)、牛肉ビーフン14元(約210円)、ちまたのファストフード店の価格をほぼ同じ価格で、味はおいしい」という。

 ホテルのレストラン責任者によると、武漢の老舗高級ホテルとして、戸外で朝食を提供していることは、62年の歴史の中で初めてという。露店を開いて以来、毎日の営業時間は午前7時から9時半まで、1日の顧客数は100人を超える。

 五つ星の高級ホテルにとっては、朝食の露店収入自体は小さいが、従業員が動くことによって、ホテルの状態を保ち、チームとしての士気を高めることができるという。(c)CNS/JCM/AFPBB News