【5月24日 Xinhua News】中国では紙が発明されるまで、簡牘(かんどく)が最も主要な記録媒体だった。昔の人は木や竹の札に文字を書き、絹や麻のひもでとじて書物のようにし、これを簡牘と呼んでいた。甘粛省(Gansu)は簡牘の出土が最も多い省で、1907年から今までに計8万枚以上が見つかっている。うち漢代(紀元前202年~220年)の簡牘「漢簡」は7万枚以上に上る。甘粛省簡牘博物館では現在、4万枚以上の簡牘とそれらと一緒に出土した文物1万件余りがまとめて保存されている。中でも、2千年前の昔の人の支払い方法が詳細に記録された当時の「割り勘」の勘定書は、同館が所蔵する宝物の一つとなっている。

 同館整理研究部の肖従礼(Xiao Congli)主任によると、これは2千年前に国境付近の関所で人をもてなした際の勘定書で、標題には「労辺使者過界中費」と書かれているという。辺境の兵士を慰労するために朝廷から派遣された使者(労辺使者)を、地方の関所の官吏がもてなした際にかかった費用について書かれており、食材には穀物や米、羊、酒、野菜などを用意したとの記録がある。また、最後に費用を集計し、肩水金関(酒泉市金塔県にある関所)の官吏27人が1人55銭ずつを均等に分担したことも書かれている。

 木や竹の札一枚一枚が歴史の移り変わりを目撃しただけでなく、2千年前の人々の日常生活を詳細に記録していた。(c)Xinhua News/AFPBB News