【5月22日 AFP】鮮やかな黄色い体で小さなドットをパクパク食べ、ゴーストから逃げ回るキャラクターが登場するビデオゲーム「パックマン(Pac-Man)」が東京で誕生してから、22日で40周年を迎えた。以来パックマンは、史上最も成功したアーケードゲームとなった。

 ゲームデザイナーの岩谷徹 (Toru Iwatani)氏は、ピザの一切れを手に取った時、残りのピザが大きく口を開けているように見えることに気づき、この愛らしいキャラクターのデザインを思い付いたという。

 岩谷氏は2010年のWIRED誌によるインタビューで、当時日本ではインベーダーゲームが主流で、パックマンは当初、女性やカップル向けだったと語っている。

 そのため最初のモデル機は、男性客が多いゲームセンターではなく、ターゲット層に使ってもらえればと、渋谷の映画館に設置されたという。

 本格的なゲーマーらはパックマンを鼻であしらったが、「パックマンは、毎日ゲームをするわけではない人々、女性や子ども、高齢者のためのものだった」と、岩谷氏は振り返っている。

 このようなつつましいデビューから40年。今やパックマンは、史上最も成功した業務用ゲーム機としてギネス世界記録(Guinness World Records)にも登録されている。(c)AFP/Richard CARTER