【5月22日 AFP】(更新、写真・図解追加)パキスタン南部カラチ(Karachi)で22日、乗客乗員約100人を乗せたパキスタン航空(Pakistan International Airlines)の旅客機が住宅地に墜落した。地元保健当局によると、現場からは80人の遺体が収容されたが、死者数はさらに増える恐れがある。

 同国航空当局によると、墜落したのはラホール(Lahore)発カラチ行きのエアバス(Airbus)A320型機。パキスタン航空によれば、乗客91人、乗員7人を乗せた同機は午後2時半(日本時間同6時半)すぎ、管制との連絡が途絶えた。

 同機は着陸直前に住宅地に墜落し、爆発。医療関係者によると、地上にいた8人の遺体と15人の負傷者が病院に搬送された。

 パキスタン航空は記者会見で、1人の生存が確認されたと発表。当局はその後の発表で、2人の生存が確認されたとした。

 イジャズ・アフマド・シャー(Ijaz Ahmad Shah)内相は、機体に技術的問題が発生したと説明。機長は着陸前、エンジン1基が機能不全に陥り、救難信号を発していたという。

 パキスタンでは先に、新型コロナウイルス対策で封鎖措置が取られており、数日前に商業機の運航再開が認められたばかりだった。さらに同国内では、イスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」の終わりとラマダン明けの祝祭「イード・アル・フィトル(Eid al-Fitr)」の始まりに合わせて祭りの準備が進んでおり、帰省のため移動する人が多い時期とされる。(c)AFP