【5月24日 Xinhua News】中国浙江省(Zhejiang)の主要港湾を運営する浙江省海港投資運営集団はこのほど、中国移動(チャイナモバイル、China Mobile)浙江、上海振華重工(集団)、華為技術(ファーウェイ、Huawei)の3社と第5世代移動通信システム(5G)戦略的協力協定に調印、引き続き技術の実用化と革新に取り組み、寧波市(Ningbo)舟山港でグローバル5G+スマート港湾事業モデルを作り上げていくことを明らかにした。

 協定によると、4者はそれぞれ5Gや港湾運営など各分野での強みを生かし、5G事業用プライベートネットワークによって、港湾スマートワークフロー全体に及ぶ多数の実用化モデルを創出し、5G+スマート港湾のネットワーク構築や応用シーン、ネットワーク運営などの発展を推し進め、5G技術を活用し港湾産業を強化していくという。

 2019年4月以降、チャイナ・モバイル浙江はたゆまぬ研究と探索を通じ、寧波舟山港が「5G+ガントリークレーン遠隔制御」や、同高解像度動画フィードバックなど革新的な実用化実験を行うのを支援、ガントリークレーンの遠隔制御を単独実験から大規模な実用化段階へと進展させた。

 5Gの高精度測位能力とモバイル・エッジ・コンピューティング(MEC)技術に基づき、寧波チャイナ・モバイルは港湾エリア内の大型機械やコンテナ輸送トラックなどの測位精度をメートル級からサブメートル級、センチメートル級に高め、港湾貨物荷役や輸送方法を変革し、港湾作業フローの自動化とスマート化を実現できるという。

 チャイナ・モバイル浙江の鄭傑(Zheng Jie)総経理は、協定締結後、各社の共同で創り上げる「5Gシティー」の港湾関連実用化モデルを通じ、大型機械の遠隔制御やインテリジェント識別、測位技術などのスマート化面の研究と応用を行い、産業チェーンの協力各社と手を携えて、協力・ウィンウィンの5G+スマート港湾エコシステムを構築していくとの考えを示した。(c)Xinhua News/AFPBB News