■医師との付き合い方

 医師による健康診断で望みどおりの結果を手に入れたという点では、トランプ氏は過去に紛れもない成功を収めている。

 当時いかにもたくましそうな青年だったトランプ氏は、かかとの骨に棘突起(きょくとっき)があると診断され、ベトナム戦争での徴兵を免れた。トランプ氏は診断した医師を覚えていないと述べているが、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)の2018年の記事でこの医師の家族は、未来の大統領の父親から不動産を借りていたことから、これが「好意」で下された診断だったと述べている。

 ゴルフ以外には運動をしない73歳のトランプ氏は、ファストフードが大好物で、心臓疾患があり、医学的には肥満だ。しかし、2016年大統領選の選挙運動以来、同氏の健康診断書は目を見張るほど良好だ。

 トランプ氏の元専属医、ハロルド・ボーンスタイン(Harold Bornstein)医師は2015年に「トランプ氏が選出されたなら、これまでの大統領の中で最も健康な大統領になると断言できる」と述べ、検査結果は「驚くほど素晴らしかった」と書いている。

 また、2018年には、当時の大統領専属医ロニー・ジャクソン(Ronny Jackson)氏が「これは遺伝的性質というものだ。私には分からないが、偉大な遺伝子を持つ人々はいる」「大統領には『これまでの20年間により健康的な食事を取っていたら、200歳まで生きることができたかもしれない』と伝えた」と話している。(c)AFP/Sebastian Smith