【5月24日 Xinhua News】世界初の3D版人工知能(AI)合成キャスター「新小微」が20日、中国の「両会」(全国人民代表大会と中国人民政治協商会議)開幕を前に公開された。これは世界初のAI合成キャスターやその後の直立型、女性版、ロシア語版AIキャスターに続き、新華社(Xinhua)スマート化編集部が中国検索エンジン大手、捜狗(Sogou)と共同で開発した最新のスマート化製品となる。

「新小微」は新華社の趙琬微(Zhao Wanwei)記者をモデルに、最新AI技術により「クローン化」された。外見上は髪や肌の再現性が高く、前世代のAI合成キャスター(2D)と比べ、立体感や動きの柔軟性、インタラクティブ能力、応用シーンなどの面が大幅に向上した。アップになると、髪の毛や肌の毛穴まではっきり見える。

「新小微」はニュースメディア初のAI駆動型3D技術合成キャスターとして、今年の「両会」開催期間に、ニュース動画をデジタル化して制作。対応するテキストコンテンツを機械に入力するだけでニュースを伝え、内容に合った表情や身振りをする。

「新小微」のプロジェクトリーダーは「今後のディープラーニングとバージョンアップにより、『彼女』の仕事の範囲はさらに広がるだろう」と指摘。3Dバーチャルシーンの拡大に伴い、今後はスタジオの外に出て、さまざまな場面でのニュース報道の多様なニーズに一層対応できるようになると述べた。

 2018年11月7日、新華社は捜狗と共同で、世界初のAI合成キャスターを発表。キャスター本人と同様のアナウンス能力を持つ「分身」を生み出すことに成功した。その後もアップグレードとラインアップ拡大が進んでおり、業界内ではニュースメディアにおけるAIのパイオニア的応用として評価されている。(c)Xinhua News/AFPBB News