【5月24日 Xinhua News】中国科学技術部高新技術(ハイテク)司の秦勇(Qin Yong)司長は19日の記者会見で、中国が新世代の人工知能(AI)技術の二つの重要プロジェクトを開始したと明らかにした。投資額は10億元(1元=約15円)。

 中国はこれから①データインテリジェンス②スウォームインテリジェンス③クロスメディアインテリジェンス④マン・マシンハイブリッドインテリジェンス⑤インテリジェントシステムの五つの研究テーマを重点として支援する。

 中国は主要プロジェクトへの大規模な投資に加え、全体でこれまでに基本的なソフトウエアとハードウエア、インテリジェントなヘルスケア、スマートサプライチェーン、スマート都市管理などに関わる15の新世代人工知能のオープンなプラットフォームを開発してきた。

 秦氏は、AI診断支援システム、顔認識、体温検出など各種のAIを用いた製品や技術は、とりわけ新型コロナウイルス感染拡大防止で大きな役割を果たしていると指摘し、「科学技術部は次のステップで基礎研究と中核技術を推進してAI技術の開発の支援を強化するとともに、その健全な発展を確かなものとするため倫理的なガバナンスも強化する」と述べた。

 科学技術部の王志剛(Wang Zhigang)部長は、「将来においてAIは間違いなく日常生活の一部になるだろう」と述べた。中国の科学技術当局と科学界はAI開発と第4の産業革命の関係にも注目している。(c)Xinhua News/AFPBB News