【5月21日 AFP】日産自動車(Nissan Motor)前会長、カルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)被告が、昨年保釈中に国外へ逃亡した事件で、逃亡を手助けしたとして米国で逮捕された元米軍特殊部隊員とその息子について、日本の検察当局は21日、2人の身柄引き渡しを請求する方針を明らかにした。

 マイケル・テイラー(Michael Taylor)容疑者(59)と息子のピーター・テイラー(Peter Taylor)容疑者(27)は20日、米検察が「近年で最も大胆で巧妙な逃亡劇の一つ」と呼ぶ同事件に関与した容疑で、マサチューセッツ州内で逮捕された。

 ゴーン被告の逃亡で面目を失った形となった日本は、同被告と協力者らの身柄引き渡しを目指している。

 レバノンと日本は犯罪者引き渡し条約を結んでおらず、レバノン側はゴーン被告の送還要請に応じていない。一方、日米間では同条約が締結されている。

 日本の検察当局は、米国の両容疑者の引き渡しを請求をする方針を表明。東京地方検察庁の齋藤隆博(Takahiro Saito)次席検事は、「速やかに引き渡し請求を行うべく、準備を進めている」と述べた。(c)AFP/Miwa SUZUKI