【5月22日 Xinhua News】中国の湖南省(Hunan)文物考古研究所はこのほど、寧郷市(Ningxiang)壩塘鎮(Batang)南芬塘村楊家湾の古代墓群で、後漢時代の墓と北宋時代の夫婦合葬墓が見つかったと発表した。現在、寧郷市文物局と共同で緊急発掘調査を行っている。

 同研究所の楊寧波(Yang Ningbo)副研究員によると、今回見つかった夫婦合葬墓は二つの墓室に分かれているが、墓室の間に俗に「過仙橋」と呼ばれる小さな窓のような穴が設けられていた。夫婦の合葬墓は古代の中国ではよく見られるが、過仙橋が設けられた合葬墓は多くないという。墓室をつなげることで来世でも夫婦になれるよう願いを込めたとされる。今回の発見は、後漢時代と北宋時代の中国南方地域の歴史や民俗、葬祭などを知る上で重要な手掛かりとなった。(c)Xinhua News/AFPBB News