【5月21日 Xinhua News】中国四川省(Sichuan)カンゼ・チベット族自治州丹巴県(Danba)甲居鎮(Jiaju)の小巴旺村は、同省西部を流れる大渡河の支流、大金河西岸の山の斜面に築かれた集落。同村は2014年から貧困脱却の堅塁攻略戦に取り組み、積極的にチャンスをつかみ、村の舗装された自動車道と甲居観光周遊ルートを接続させ、村の連絡自動車道1・81キロ、集落の連絡道3キロ、住宅に通じる生活道路2キロを整備した。道路のボトルネックが解消されると、資源が豊富な村に内在していた原動力が刺激され、2016年末には貧困世帯13戸が貧困から脱却、同村は完全に貧困村リストから外れた。

 村では特産のスモモや質の良いクルミを栽培し、林の間では歯ごたえがあり香りのよいタケノコやパプリカを育てている。現在、リンゴのほとんどは実をつけるようになり、生態環境と調和した方法で栽培された高原野菜は需要に供給が追い付かない人気で、今年末の1人当たりの年間収入は、貧困脱却を果たした2016年当時の2倍になる見込み。

 同村は現在、「美しい村」として知られるチベット族集落「甲居藏寨」に隣接する抜群の地の利を生かして、農村観光に力を入れ、観光産業が他の産業をけん引し共同発展するよう取り組んでいる。(c)Xinhua News/AFPBB News