【5月23日 Xinhua News】中国雲南省(Yunnan)シーサンパンナ・ダイ族自治州の野象谷景区はこのほど、野生のアジアゾウ41頭の群れが同区で観測されたと発表した。これほど多くのゾウが同時に出現するのは珍しく、壮観な光景が見られたという。

 同区のアジアゾウ観察保護チームのスタッフが13日に撮影した動画には、ゾウの群れが長い列を成して林の中をゆっくり歩いたり、池で水遊びしたりする様子が映っていた。

 同区スタッフによると、ゾウの群れは4家族で構成されており、うち6頭は1歳以下の子どもだという。現地では3日以降、野生のゾウが断続的に観測されていたが、41頭が同時出現するのは非常に珍しい。現在は同区スタッフが群れの動向を詳しく観察している。

 アジアゾウは中国の国家1級重点保護野生動物で、国内では主に雲南省のシーサンパンナ・ダイ族自治州、普洱市(Puer、プーアル)、臨滄市(Lincang)に分布する。同省には現在、野生のゾウ約300頭が生息している。(c)Xinhua News/AFPBB News