【5月21日 AFP】米コロラド州の飲食店で先週末、マスクの着用を拒んで接客を拒否された男が、店員に発砲する事件が起きた。警察が20日、明らかにした。

 事件が起きたのは、コロラド州オーロラ(Aurora)にある飲食チェーン「ワッフル・ハウス(Waffle House)」の店舗。警察が深夜に現場に急行し、18日にケルビン・ワトソン(Kelvin Watson)容疑者(27)を逮捕した。

 AFPが確認した宣誓供述書によると、ワトソン容疑者は事件前日にも、同店で2回接客を拒否されていた。

 複数の目撃者の証言によると、ワトソン容疑者は拳銃をカウンターに置き、「今すぐお前の脳みそを吹き飛ばせるんだぜ」と調理担当者を脅していたという。

 事件当日、ワトソン容疑者は再度店を訪れた。退去を求められると、調理担当者を殴り、建物の外まで追いかけたという。

 調理担当者が警察に語ったところによると、「外に出ると、『黙って料理を出せ』などと何度も言われ」、その後1発撃たれたという。

 警察は20日、調理担当者は病院で治療を受けているとAFPに明らかにした。

 ワッフル・ハウスは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を受けて、テークアウトとデリバリー限定で営業していた。

 検察当局は22日にワトソン容疑者を第1級殺人未遂罪で起訴する方針。ワトソン容疑者は19日、保釈金10万ドル(約1100万円)を払って保釈されたという。(c)AFP