【5月21日 CNS】中国新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)の自然保護区で環境調査をしていたスタッフのテントに突然、野生のヒグマが現れる「事件」が発生した。スタッフたちは命からがら避難しつつ、ヒグマが圧力鍋を持ち去る姿を撮影した。

 新疆ウイグル自治区バインゴリン・モンゴル自治州(Bayingol Mongolian Autonomous Prefecture)阿爾金山国家級自然保護区(Altun Mountain National Nature Reserve)で今月中旬、高原の生態調査をしていたスタッフがテントに戻ると、中にヒグマがいるのを発見した。

 スタッフの一人、徐俊泉(Xu Junquan)さんは「私たちはみんなもう、あわてて走って車の中に戻りました。その中で携帯電話をテントの窓にぶら下げ、ヒグマを撮影しました」と振り返った。炊きたてのご飯が入った圧力鍋をヒグマが持ち去って行く様子が撮られていた。

 阿爾金山国家級自然保護区では近年、環境保護策を強化しており、放牧や人の立ち入りを禁じ、24時間体制でパトロールを続けている。今回の「珍客の来訪」は、野生動物の生態環境が大幅に改善され、自由に生きている姿の象徴かもしれない。(c)CNS/JCM/AFPBB News