【5月21日 Xinhua News】中国の国有送電大手、国家電網傘下の国家電網青海検修は、青海省(Qinghai)とチベット自治区(Tibet Autonomous Region)の電力の安定送電を確保するため、青海-チベット交直流送電網接続プロジェクトに対する年に1度の集中点検を10日から実施している。年次点検は今年で9回目。今回の点検では、作業員が初めて長距離にわたる高所点検作業を実施。作業員240人余りが高さや寒さ、酸欠、劣悪で変わりやすい気候などの条件を克服しつつ、16日間の全面点検修理を行っている。

「電力天路(電力の天の道)」と呼ばれる同プロジェクトは、東の青海省西寧市(Xining)から西のチベット自治区ラサ市(Lhasa)までの全長2530キロメートルを送電線で結ぶ。うち、ツァイダム交直変換所からラサ交直変換所までの直流区間の平均標高は4650メートル以上で、世界で最も標高が高く、永久凍土地域の距離が最も長い送電線とされる。(c)Xinhua News/AFPBB News