【5月20日 AFP】ニューヨーク競馬協会(NYRA)は19日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を受け、米国クラシック三冠のうち例年3冠目として行われているベルモント・ステークス(152nd Belmont Stakes)の開催日を2週間遅らせ、6月20日に同第1戦として行うと発表した。同レースはクラシック三冠の中で最長として知られているが、今年は距離も短縮される。

 世界で最も新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行している地域の一つである米ニューヨーク市の健康と安全の要件を満たすため、ベルモントパーク競馬場(Belmont Park)でのレースは無観客で行われる。

 ベルモント・ステークスの距離は伝統的に約2400メートルとなっているが、新型コロナウイルスの影響を受けている今季は3歳馬の調教スケジュールとクラシック三冠の日程調整を考慮し、約1800メートルに短縮される。

 チャーチルダウンズ競馬場(Churchill Downs)で行われる約2000メートルのケンタッキーダービー(146th Kentucky Derby)は、開催日が5月2日から9月5日に変更。同レースは例年クラシック三冠の初戦となっているが、今年は2戦目となった。

 また、第2戦として行われてきたプリークネス・ステークス(145th Preakness Stakes)は、5月16日から10月3日に延期され、今年の最終戦となる。約1900メートルの同レースは、ピムリコ競馬場(Pimlico Race Course)で開催される。

「テスト・オブ・ザ・チャンピオン」の異名を持つベルモント・ステークスは、通常であれば三冠が達成される最終戦となっており、直近では2018年にジャスティファイ(Justify)が史上13頭目となる偉業を成し遂げている。(c)AFP