【5月23日 AFP】新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)が緩和された伊ベネチアで18日、カナル・グランデ(Grand Canal、大運河)のゴンドラが再開された。

 有名な青と白のしま模様のTシャツ姿の船頭らは手袋とマスク着用で、座席には他の客との距離を保つ目安を示すテープが張られている。ゴンドラが運航するのは、主にリアトル魚市場や人気のドルソドゥロ(Dorsoduro)地区で、同時に6人乗船できる。

 ゴンドラの乗り場では、客が乗り込む前に防護服姿の作業員が消毒作業を行っていた。

 伝統保護を担当するジョバンニ・ジュスト(Giovanni Giusto)市議は、「良い知らせだ」と話す。「できるだけ早く通常の生活に戻りたいという願望の表れだ。だが、ウイルスに打ち勝つためには警戒を弱めてはいけない」

 一方、これまで観光客を乗せていた華やかな装飾が施されたゴンドラの運航は、欧州連合(EU)内からの観光客の受け入れを再開する6月3日になる予定。(c)AFP