【5月20日 AFP】フランス東部ブザンソン(Besancon)で2016年12月、留学中だった黒崎愛海(Narumi Kurosaki)さん(当時21)が行方不明になった事件で、チリの検察官は19日、殺人罪でフランスへの身柄引き渡しが決まったチリ人の元交際相手ニコラス・セペダ(Nicolas Zepeda)容疑者(29)を、より厳格な監視下に置くよう要求した。

 セペダ容疑者は現在、チリからの出国を禁じられており、週に1度の当局への報告が義務付けられている。

 AFPが確認した文書によると、検察官は「容疑者の確実な身柄引き渡しの実現のため、至急より強力な措置を講じなければならない」と強調。18日にセペダ容疑者の身柄引き渡しを支持した最高裁に対し、現在の措置を再検討する審理を行うよう求めた。

 フランス当局は60日以内にチリに入国しセペダ容疑者の身柄を拘束する必要があるが、新型コロナウイルスのロックダウン(都市封鎖)措置でチリの国境は閉鎖されているため、身柄拘束に手間取る可能性がある。(c)AFP