【5月20日 Xinhua News】中国国際輸入博覧局はこのほど、第3回中国国際輸入博覧会(輸入博)の企業商業展への出展契約済み企業が1400社を上回り、契約済み展示予定面積が80%を超え、一部の展示エリアでは既に誘致目標を達成するなど、出展誘致が大詰めを迎えていることを明らかにした。

 50社余りの企業が15日、上海市内で行われた契約誘致イベントに参加し、オンラインまたはオフラインで、輸入博覧局と出展契約を結んだ。今年の誘致活動を開始以来、最大規模のイベントとなった。

 ユニクロ(Uniqlo)を展開するファーストリテイリングは今回が初参加だが、一気に1500平方メートルのブースを契約、高品質なアパレル商品とブランドの持続可能な成長の理念をアピールしていく。「ニューフェース」となる米国のヘルスケア大手、アボット・ラボラトリーズは、600平方メートルのブースで、生命に関するさまざまな分野を網羅する革新的な商品と医療ソリューションを紹介する。

 多くの「常連」も契約会場に登場。化粧品大手のエスティローダーは今年、展示面積を拡大して傘下の14のコスメブランドを展示する。

 高級ブランド「コーチ(COACH)」を所有するタペストリーは同日、同局と「長期提携に関する覚書」を締結。参加企業の第1陣で、今年から再来年の第5回までの継続参加を表明した。

 イベントでは、昨年の輸入博での縁が「結果」に結び付いた例も見られた。フランスの穀物メジャー、ルイ・ドレフュスは、食品大手の上海良友(集団)の輸出入子会社と2千万ドル(1ドル=約107円)の購買契約を締結、米国の医療機器メーカー、バリアン・メディカル・システムズと上海市第六人民医院東院も購買契約を結んだ。

 輸入博は世界初となる「輸入」をテーマにした国家級の展覧会で、今年11月に上海市で第3回が開催される。(c)Xinhua News/AFPBB News