【5月18日 AFP】米ニューヨーク州のアンドルー・クオモ(Andrew Cuomo)知事は17日、記者会見の生放送中に新型コロナウイルス検査の検体採取を受け、症状のある人や感染の疑いのある人は積極的に検査を受けるよう呼び掛けた。

 クオモ氏は毎日の記者会見で時折気さくな様子を見せつつ、有益な情報を提供してきた。ニューヨークで新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が猛威を振るい始めて以来、多くの人がクオモ氏の記者会見を視聴している。

 17日の記者会見では、防護服を着てマスクとフェースシールドを着けた看護師がクオモ氏に目を閉じさせ、鼻の穴に綿棒を差し込んで検体を採取した。その後クオモ氏は「賢く、団結し、自制心を持っていなくてはならない。自分自身、家族、ニューヨークの人たちを愛さなければならない」と呼び掛けた。

 さらに「私が明日ここにいなければ、検査で陽性だったということだ」と冗談を飛ばした。クオモ氏はすでに数回検査を受けているが、公衆の面前で検体を採取されたのは初めて。

 クオモ氏は、検査対象者の基準は拡大され、インフルエンザのような症状がある人だけでなく、職場に復帰する人、医療現場や介護施設で働く人、公共の場で他人と接触する人、感染者と接触したことのある人なども検査対象になっていると説明し、同州で停止されている不要不急の経済活動を段階的に再開するには検査が極めて重要だが、検査を受ける人が少ないと述べた。(c)AFP