【5月18日 Xinhua News】中国国家衛生健康委員会の曽益新(Zeng Yixin)副主任は15日、国務院新聞(報道)弁公室の記者会見で、新型コロナウイルスのワクチン開発について説明し、これまでに一つの遺伝子組み換えアデノウイルスベクター・ワクチンと四つの不活性化ワクチンが相次いで国家食品薬品監督管理局の承認を得て、臨床試験が進められ、これまでのところ重大な副作用の報告はないとし、すべて順調に行けば7月に第2期臨床試験が終わると明らかにした。

 説明によると、5月13日までに五つのワクチンは2575人のボランティアに接種された。うち第1期臨床試験の接種は539人で、一部は安全性と防御抗体産生の初歩的データが得られた。第2期臨床試験の接種は2036人で、2回目、3回目の接種が終わりつつあり、安全性と有効性のモニタリングと評価が進められている。

 曽氏は次のように述べた。他の幾つかの技術路線によるワクチン研究開発も順調に進んでいる。国家食品薬品監督管理局の承認を得て、来月から臨床試験段階に入るだろう。新型コロナウイルスの感染発生以来、国務院合同予防抑制メカニズムは科学技術部がけん引する研究グループを立ち上げた。チームにはワクチン特別チームが設けられ、各機関のワクチン研究開発の取り組みを組織、調整し、サポートしている。現在、全体的に順調に進んでいる。(c)Xinhua News/AFPBB News