【5月17日 AFP】男子テニスのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)が16日、アンディ・マレー(Andy Murray、英国)に対し、現世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)より「君の方が上だと思う」と伝えた。

 この日、自宅でワインを6杯飲んでから深夜にマレーとのインスタグラム(Instagram)のライブ配信に臨んだというキリオスは、「この隔離期間中に赤ワインに関する知識とか興味がめちゃくちゃ増えた」と明かした。

 しばしばトップ選手をばかにするような発言をすることで知られるキリオスは、その才能に疑いの余地はないが、現在の世界ランクは40位で、四大大会(グランドスラム)の舞台ではベスト4以上の成績を残せていない。

 一方、キリオスがリスペクトしている数少ない選手とみられるマレーは、2012年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2012)と2013年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2013)決勝でジョコビッチを破り、優勝を果たしている。

 しかし、ジョコビッチとの通算対戦成績では11勝25敗と負け越しており、グランドスラムの優勝回数でもマレーの3回に対してジョコビッチが17回と上回っている。

 それでもキリオスは「君は史上最高クラスのキャリアを誇るにふさわしいよ。個人的にはジョコビッチより君の方が上だと思う」とマレーを評し、「ジョコビッチは俺のサーブで逃げるけど、君はウイナーを狙って強打してくる。彼はかわすが、君は光のように鋭い」とコメント。そう言われたマレー本人は「結果は逆だけどね」と返した。

 また、キリオスがダブルスを組んで大会に出場しないかと持ちかけると、マレーは「そっちがちゃんとやると約束するならな。やるって言ったよな」と答えた。

 過去に股関節の故障で長期離脱し、最近では太ももを痛めた33歳のマレーは、「調子は良い。デビスカップ(Davis Cup 2019)前も良かったし、すべて通常に戻ったときには準備ができていると思う」と話し、新型ウイルスの影響で中断しているツアー再開後の復帰に前向きな姿勢を示した。(c)AFP