【5月17日 AFP】イングランド・プレミアリーグのワトフォード(Watford FC)を率いるナイジェル・ピアソン(Nigel Pearson)監督が、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中でのリーグ再開について、それが原因で死者が出ることを心配していると話した。

 18日のプレミアリーグの会合では、感染防止手段に関する投票が行われ、6月中旬の試合再開に向けた複数のプランも提示される予定となっている。その結果次第では、各チームは来週から条件付きで練習を再開できる可能性もある。

 しかし、ピアソン監督は、新型ウイルスによるロックダウン(都市封鎖)が続いている中での「プロジェクト・リスタート」には疑問を持っている。

 監督は英紙タイムズ(Times)に対して「死者が出るのを神はお許しにならないだろう」「みんな、今回の脅威に対して見て見ぬふりをしている」と話した。

「確かに再開できればうれしいが、安全でなければならない。警戒すべきだし、可能性を無視するのは無謀だ。大事なのは人々の健康を守ることだ」

「感染のピークは越えたという(政府の)言葉を信じる努力は必要だが、それでも信じられない数の人が今回のことで命を落としている」「英国の死者数は3万3000人から3万8000人。われわれのスタジアムの1杯半にもなる人数だ。そう考えると寒けがする」

 ワトフォードは現在、得失点差で辛うじて降格圏を免れる17位に位置している。(c)AFP