厳格なNZのコロナ対策、首相一行もカフェ入店断られる
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【5月17日 AFP】ニュージーランドは新型コロナウイルス対策で厳格な予防措置を敷いており、誰一人としてこの措置を免れる者はいない。ジャシンダ・アーダーン(Jacinda Ardern)首相も例外ではなく、自身が掲げたソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)の規則のためカフェへの入店を拒否された場面を目撃された。
アーダーン首相と婚約者のクラーク・ゲイフォード(Clarke Gayford)さん、その友人らが16日、首都ウェリントンのカフェを訪れたところ、受け入れ可能な客数の上限に達しているとして入店を断られた。
目撃した客の一人がこの出来事についてツイッター(Twitter)でつぶやくと、ゲイフォードさんは、「私はこのことについて責任を取らなければならない。準備不足で、どの店にも予約をしていなかった」とリプライした。
ニュージーランドでは新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)緩和が進められており、カフェは14日から営業再開が認められた。しかし、テーブル間の距離を広く取り、客は立ち歩かずに席に着いていなければならない。
アーダーン首相らが入店を断られた様子を見た客はニュースサイト「stuff.co.nz」に対し、カフェの従業員が「気まずそうな様子で、満員であること、テーブルの空きがないことを伝えなければならなかった」と語った。
だが幸運なことに、アーダーン氏の一行が店を出た直後に席が空いたため、カフェの従業員は外に出てアーダーン氏らを呼び戻すことができたという。(c)AFP