【5月16日 AFP】世界保健機関(WHO)は15日、欧州と米国で子どもの死亡例が相次いでいる川崎病に似た炎症性疾患について、新型コロナウイルスとの関連性を調査していると表明した。

 WHOはこの疾患を「小児多臓器系炎症性症候群(Multisystem Inflammatory Syndrome in Children)」と呼んでいる。WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長はインターネットを通じ開いた記者会見で、WHOがこの疾患についての暫定的な症例定義を制定し、各国の臨床医らに対し「同症候群について警戒し、理解を深める」よう呼び掛けていると述べた。

 WHOの専門家マリア・ファン・ケルクホーフェ(Maria Van Kerkhove)氏は、同症候群の子どもの中には新型ウイルス検査で陽性反応を示さなかった人もいることから、関連性はまだ明確に認められていないと説明。WHOの緊急事態対応を統括するマイケル・ライアン(Michael Ryan)氏は、仮に関連しているとしても、新型ウイルスそのものによって引き起こされたわけではない可能性があると指摘した。

 ライアン氏はまた、同症候群にかかる子どもは「非常にまれ」とみられると強調。新型ウイルス感染者が急増したため表面化したにすぎず、新型ウイルス感染症が「子どもの間で変化しているというわけではない」と述べた。(c)AFP